このページでは、黒川清流公園の四季折々の自然について、最新のニュースやトピックを紹介していま
す。カワセミハウスでは黒川清流公園で見られる動植物などを紹介するパンフレット『黒川清流公園の自然』
作成し無料でお配りしています。同パンフレットのPDF版はこのページからご覧いただけます。

  ⇒こちら


○ 2020年度<黒川マイスター講座>がスタートしました。

  湧水と緑豊かな黒川清流公園とその周辺の魅力を伝え、身近な自然環境と私たちの暮ら
 しとが共生できる「日野市ならではの豊かな暮らし」を広めていただく「マイスター」を
 育成することを目的とし、「黒川マイスター講座」を開催します。この講座は2018年度に
 第1期をスタートし、今年度で第3期目となります。
  講座修了後は、仲間や修了生たちと一緒に黒川を散策して、ちょっと気になる植物であっ
 たり、昆虫だったりと好きな分野を学んだり、これまで気が付かなかった黒川の魅力を再
 発見して、黒川を訪れた方などにその魅力を伝えるなど、緩やかに楽しく活動をしてもら
 えればと考えています。
 
 <募集概要>

  ・対 象  :日野市在住、あるいは在勤もしくは大学生以上の在学者で、講座に
           8割以上出席できる方
  ・定 員  :先着順で10名(過去に受講された方も参加できます)
  ・参加費  :無料
  ・期 間  :2020年5月〜2021年3月まで(1回/月のペースで計11回を予定)
  ・会 場  :カワセミハウス及び黒川清流公園
  ・申込方法 :電話にてカワセミハウスまで
  ・申込期間 :4月7日(火)から4月24日(金)まで 《受付は終了しています!》


 <講座の日程表>

  今年度は、新型コロナウイルス感染防止のために5月の第1回講座が延期されたために、
 全11回の講義数が10回に変更になりました。新しい日程表は次のとおりです。

月 日講 座内容と講師
 1 《終了》
 6月26日(金)
講義
・実習
《午前》 開講式、オリエンテーション
日野市の公園緑地、黒川清流公園の樹木観察
講師:緑と清流課職員、カワセミハウス職員ほか
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《午後》 黒川清流公園の歴史、地形
講師:水と緑の日野・市民ネットワーク 飯島利三氏
 2 《終了》
 7月25日(土)
講義
・実習
《公開講座》 トコロジストになろう!!
講師:(公財)日本野鳥の会普及室 箱田敦只氏
 3 《終了》
 8月21日(金)
実習 黒川清流公園の水生昆虫
講師:元 日野市緑と清流課職員 鶴田大三郎氏
 4 《終了》
 10月23日(金)
実習 黒川清流公園の植物観察
講師:日野の自然を守る会 立川絹代氏
 5 《終了》
 11月27日(金)
講義
・実習
《午前》 黒川清流公園の湧水はどこから来るのか?
講師:東京農工大名誉教授 小倉紀夫氏
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《午後》 黒川清流公園徒然雑記
講師:黒川マイスター 田中徹氏
 6 12月18日(金)実習 黒川清流公園 とりの鳥しらべ
講師:日野の自然を守る会 金子凱彦氏
 7 1月29日(金)講義
・実習
《公開講座》 生物多様性て、なに!
講師:(特定)樹木・環境ネットワーク協会 中西由美子氏
 8 2月26日(金)講義
・実習
 黒川清流公園の自然を考える
講師:黒川マイスター 村岡明代氏
 小論文提出  《テーマ》 本講座受講の動機と今後の自身の目標について
《提出期間》 2月26日〜3月12日
 9 3月26日(金)講義最終回 認定書授与、感想、抱負
 マイスターの今後の展開について
講師:黒川マイスター講座事務局


○コジュケイの親子(東豊田緑地保全地域)

  カワセミハウスでは、昨年に続きコジュケイが黒川清流公園で繁殖したという情報を得ていました
 が、親子に出会うことはできませんでした。近隣にお住まいのマイスター講座2期生の佐藤さんが清
 流公園よりも上の保全地域内で親子に遭遇し写真に収められたとのことですのでご紹介します。

  写真にはヒナは2羽写っていますがもっとたくさんいたことでしょう。雑木林の中にやぶが適度に
 残ってることがコジュケイの繁殖に良い結果をもたらしていると思われます。

  

  


○ 写真展『黒川地区の身近な自然』を開催しました。

  日野市の宝である身近な自然環境の大切さをテーマに、水と緑豊かな黒川清流公園と
 東豊田緑地保全地域の身近な自然を紹介します。
 ぜひ会場へお越しいただき、私たちが暮らす日野市ならではの魅力を再発見してみませ
 んか?ご来場をお待ちしています。

 ・期 間: 2020年8月7日(金)〜13日(木)《終了しました!》
 ・会 場: イオン多摩平の森 2階 グリーンパークストピック横
       正面玄関側のエスカレーターを2階に上がった所です
 ・時 間: 午前10時〜午後9時
 ・参加費: 無料です
 ・申込み: 不要です。直接会場にお越しください
 ・お問い合わせはカワセミハウス(TEL:042-581-1164)まで
  
                                


 <見て聞いて知ろう・くろかわシリーズ>が始まりました!

  カワセミハウス協議会には「環境分科会」という、環境活動を行う団体の集まりがあります。この環境分科
会では<見て聞いて知ろう・くろかわシリーズ>というタイトルの公開セミナーを年に数回開催しています。
  このシリーズは、豊かな湧水と緑に恵まれた黒川清流公園とその周辺の地域について、その自然や歴史・人
々との関わりについて、様々な角度から学ぶことを目的にしています。

  第1回目は、黒川清流公園に詳しい一ノ瀬正彰氏を講師にお迎えして、昔の公園についてのお話を聞き、
この地域のこれからについて皆で考えてみようという趣旨で、2019年2月2日(土)にカワセミハウスで開催
されました。参加者数は36名でした。

   


  第2回目は、2019年9月21日(土)にカワセミハウス館長小倉紀夫氏を講師に、黒川清流公園の名前の由来
にもなっている豊富な湧水について科学的に知ろうという趣旨で開催されました。湧水の水温や伝導率、流量に加え
パックテストで水質も調べました。参加者数は16名でした。

   

  第3回目は、2019年10月23日(火・祝)に「黒川清流公園誕生秘話〜あずまやと水路のお話」と題
して、昭和58年〜59年にかけて黒川清流公園の整備工事に携わった元日野市職員の笹木延吉氏を講師にお迎えし、
公園整備の経緯や苦労話などを聞かせていただきました。

   





 四季の<黒川清流公園の自然>フォトギャラリー

  ここからは、カワセミハウス内にあるデジタル・サイネージのモニターで公開している写真のうち、カワ
 セミハウスのスタッフが撮影した最新のものを公開しています。


○ 11月の黒川清流公園

  アキノタムラソウ
  7月初めに咲き始めて3か月以上がたちますが、まだ花を咲かせています。

  


  マユミの実
  秋にピンク色に熟すと4つに裂け、中から真っ赤な種子が現れます。この種子は色々な鳥が食べま
 すが、特にキツツキの仲間のコゲラが好んで食べることは良く知られています。

  

  


  マガモのペア
  1週間前に6羽いたオスは2羽減って4羽に、1羽いたメスは1羽増えて2羽に、結果、ペアが2組出来て
 いました。

  


  タイアザミにジョロウグモ
  9月初旬に開花したタイアサミににジョロウグモ(女郎ぐも)がいました。

  


  シロヨメナ(キク科)
  秋に咲く白い花の菊です。黒川清流公園ではわきみず池と大池の間の水路の石垣の上に毎年咲きま
 す。水路(道路)側に向かって咲いているので林の中の園路からは見えません。水路沿いを歩きなが
 らちょっと上の方を探して見て下さい。

  


  キセルアザミ
  11月に入りましたがまだきれいに咲いています。昨年は12月に咲いている株がありましたが今年は
 どうでしょうか。

  


  マガモのオス6羽とメス1羽
  11月4日、大池にきれいな冬羽のマガモのオス6羽とメス1羽が来ていました。これからメスが増え
 て6ペアになるといいのですが。

  

  

  


○ 10月の黒川清流公園

  アワコガネギク(キク科)
  東京都レッドリストで絶滅危惧U類に指定されています。日野市での自生地も極めて限られている
 ことから、本種を保護するためカワセミハウス裏の土手で種から育てました。晩秋に黄色い小さな花
 を咲かせます。

  


  キチジョウソウ(吉祥草)キジカクシ科
  この花が咲くと吉事があるという言われからこの名があります。しかし、花は毎年咲くので、葉の
 陰に隠れて見つけにかっただけかもしれません。11月頃に、葉の陰に隠れるようにして薄紫色の穂状
 の花を咲かせます。地下茎が発達して広がるので群生していることが多く、黒川清流公園(東豊田緑
 地保全地域)でも数か所群生地があります。

  

 ※花には面白い特徴があります。下の方に両性花(めしべとおしべが両方ある花)、上の方に雄花
 (おしべだけの花)を付けます。下の方の両性花を落としていくと上の方でも雄花ではなく両性花
 が咲くというおもしろい実験結果*があります。
  *参考サイト http://www.juno.dti.ne.jp/~skknari/kitijou-sou.htm

  



  イヌホオズキ(ナス科)
  全国の畑や道端に生える雑草です。白い小さな花はナスやトマト、ピーマンなどナス科野菜の花に
 似ているので一目でナス科と分かります。実は小さくて丸く、青いうちは小さな青いトマトのようで
 すが、熟すと黒くなります。

  

  


  クロコノマチョウ(ジャノメチョウ科)
  森林性のチョウで、薄暗い林を好みます。黒川清流公園ではあまり見かけることがなかったのです
 が、他のチョウがあまり飛ばなくなった晩秋になって飛んでいるのを見かけました。気温が低くても
 活発に活動する特徴があるようです。幼虫の食草はススキやジュズダマなどのイネ科、成虫は夏と秋
 の2回発生します。

  


  マガモ
  毎年冬になると黒川清流公園の池にやってきます。今年の初認はこの雄で、10月24日に大池に飛来
 しました。昨年は5ペア(10羽)が黒川清流公園で冬を越しましたが、今年は何羽やってくるでしょう
 か。
  


  コジュケイ
  大池とひょうたん池の間あたりの園路に7羽の群れが出てきました(写真に写っているのは6羽です
 が、1羽藪の中に隠れています)。親子のようです。10月17日にカワセミハウス裏の土手に現れた親
 子は8羽いたので、同じ群れだとすると1羽減っています。

  

  


  ジョロウグモ
  夏から秋にかけて大きな円網を張る最も目立つクモです。家の周りから山の中まで広く生息してい
 て、黒川清流公園でもあちこちに網を張っているのを見ることができます(網にいるクモは写真を撮
 ろうと思っていてもなかなかピントが合わず、写真は地面におりているところ)。ジョロウグモはオ
 スとメスで大きさがまったく違い、体長がメスは15〜30mmなのに対してオスは6〜13mmとメスの半分以
 下です。写真は大きなメスでお腹がパンパンに膨らんでいるのでもうすぐ産卵するのでしょう。ジョ
 ロウグモは10〜11月頃に産卵して卵で冬を越します。

  


  キセルアザミ
  今年は沢山の株が花を咲かせました。9月初旬から開花が始まりましたが、まだ咲いています。今
 月いっぱいぐらいまでは花が見られそうです。

  


  タイアザミ
  9月初旬に開花し、今が見頃です。大きいものでは人の背丈ぐらいに高くなっています。

  


  ダイコンソウ
  花の季節は終ったはずですが咲き残りを1輪見つけました。

  


  ミゾソバ タデ科
  葉の形が牛の額に見えることから「ウシノヒタイ」という別名があります。水辺に生育する野草で、
 日野市では用水路沿いなどで良く見られます。晩夏から秋にかけて白からピンク色の金平糖のような
 花を付けます。土方歳三の生家で作られていた石田散薬の原料になります。

  


  ミゾホオズキ
  本来の花期は6〜9月頃ですが、黒川清流公園では湧水の安定した水温のためかとても長い期間咲
 いています。今年も3月25日に開花を確認し、まだ咲いています。

  


  タイワンホトトギス
  園芸種です。ヤマホトトギスよりも花の色が濃く少し大きく見えます。

  


  コムラサキ
  ムラサキシキブよりも実をたわわに付けるので園芸用として広く流通しています。黒川清流公園の
 水路沿いに生えていますがおそらく園芸品種でしょう。

  


  ヤマハッカ属の1種
  毎年10月頃になるとわきみず池のほとりできれいな紫色の花を咲かせますが、野草の図鑑を調べて
 も載っていません。園芸品種でしょうか?

  


  コジュケイ
  カワセミハウス裏の土手にコジュケイの親子が姿を見せました。親が2羽、ヒナが6羽います。6
 月に繁殖した家族でしょうか。

  


  ウズラ
  わきみず池のあたりにウズラがいました。野生のウズラは広い草地に生息していて日野市では30
 年以上記録がありません。このウズラは警戒心があまりなく嘴が伸びていることからも飼われていた
 ものが逃げ出したか捨てられたものと思われます。

  

  

  


  ヤブマメ(薮豆)マメ科ヤブマメ属
  林縁部や植込みなどで良く見られるつる性のマメの仲間です。晩夏から秋に薄紫色の花を咲かせま
 す。花が終わるとえんどう豆を小さくしたような実を付けます。

  


  タイアザミ

  

     アキノノゲシ キク科
  全国の荒れ地や草地で見られ、カワセミハウス裏の土手にもたくさん生えています。春に咲くノゲ
 シに似ていて秋に花が咲くことからこの名があります。

  


  ハナタデ

  

  ヤマガラ
  秋になり、エゴの実を食べる姿をよく見るようになりました。エゴノキの実は果肉には毒があるた
 め、ヤマガラは実を足に挟んでつつき果肉をむいて中の種を食べます。たくさんある今のうちに冬に
 備えて木の隙間などに蓄えるため、せっせとエゴの実をとってきては足に挟んでつついています。

  

  

     ガンクビソウ(雁首草)キク科ヤブタバコ属
  山野の半日陰地に生えます。下向きにつく花がキセルの雁首のように見えるのでこの名があります。
 花といってもきれいな花びらはなく、咲いていてもつぼみのように見える地味な花です。

  

  キイロスズメバチ
  スズメバチの中では小さい部類で、腹の斑紋部分の黄色い部分が多いスズメバチ。巣は樹上や人家
 の軒先に作ることが多いので、攻撃性が強くなる秋には注意が必要です。

  

  ハラビロカマキリ
  他のカマキリと比べてちょっと太めの(腹の幅が広い)カマキリです。成虫の翅(背中)に白い紋
 があるのも特徴です。樹上性の傾向が強く、草地よりも林縁部の低木やつるの上、木の梢や葉上にい
 ることが多いです。

  

○ 9月の黒川清流公園

  ツリフネソウ(吊舟草/釣船草)ツリフネソウ科ツリフネソウ属
  山野の日当たりのよい湿地に生育し、黒川清流公園ではわきみず池周辺に多く見られます。
 花期は晩夏〜秋で、黒川清流公園では10月頃です。3〜4pの赤紫色の花が吊り下がるように咲
 くことから、また、花柄を釣り糸に見立てて釣り船のように見えることから、この名があります。
 ホウセンカと同じ仲間で、実は熟すと少しの刺激ではじけ飛びます。

  


  カリガネソウ(雁草)(シソ科カリガネソウ属)
  独特な形状の花を雁に見立ててこの名があります。花期は8〜9月なのでちょっと遅い開花
 ですが、黒川清流公園では初めての記録です。日野市の植物目録にも記録がないので、どこか
 らか種が運ばれてきたのでしょうか。一般的には山地に生育する植物なので、ここでこのきれ
 いな花が見られるのは幸運なことかもしれません。

  


  ヒガシニホントカゲ(成体)
  子どもの頃(幼体)は尾が青く輝いていますが、大人になると尾も含め全体が地味な茶色に
 なります。大人の尾は栄養を蓄える役割があるので、大人になってからの「トカゲの尻尾切り」
 はトカゲにとっては出来れば避けたいのです。子どもの頃は尻尾を目立つ色にして、敵に襲わ
 れた時には切り離し犠牲にすることで身を守っています。

  


  コミカンソウ(小蜜柑草) コミカンソウ科
  道端に生える雑草で、実が小さいミカンのように見えることからこの名があります。小さな
 葉が細い茎に規則正しく並んでいるので1枚の羽状複葉のように見えます。花期は7〜10月、
 写真の株はもう実になっていました。

  


  ザクロソウ ザクロソウ科
  道端に生える雑草で、葉がザクロの葉に似ていることからこの名があります。花も実もとて
 も小さく地味です。花期は7〜10月、写真の株はもう実になっていました。

  


  ノダケ(野竹) セリ科
  山野に普通に生える多年草ですが、黒川清流公園では多くは見られません。セリ科は白い花
 が多いのですが、ノダケの花はチョコレート色でちょっと目を引きます。花期は9〜11月。

  


  カナムグラ(鉄葎)

  


  ニホンカナヘビ(日本金蛇)

  


  ヤブタピラコ(薮田平子)

  


  キノコ(種は不明)

  


  ハナタデ タデ科
  湿った場所を好むタデの仲間で、黒川清流公園で多く見られます。イヌタデと比べて花がまば
 らに付き上品な感じがします。花期は8~10月。

  


  イヌコウジュ シソ科
  山野の道端に生える1年草。黒川清流公園には少なく、周辺の日当たりの良い場所で多く見ら
 れます。ヒメジソによく似ていますが葉や茎に触ると独特の匂いがするので区別できます。花期
 は9〜10月。

  


  ダイミョウセセリ セセリチョウ科
  イチモンジセセリほどではないですがよく見かけるセセリチョウです。セセリチョウの仲間に
 は珍しく翅を開いて止まっていることが多いです。幼虫の食草はヤマノイモなど。

  


  イネ科植物に産卵するイチモンジセセリ
  イチモンジセセリが食草のイネ科植物に産卵していました。石畳の隙間、除草されないといい
 のですが。

  


  ミスジマイマイ
  大きな右巻きの殻をもつカタツムリで、どこにでも普通に見られます。

  


  スジグロシロチョウ
  林縁や野原で普通に見られるモンシロチョウに似た蝶です。モンシロチョウとの違いはその名
 のとおり翅の筋が黒いこと。モンシロチョウよりも薄暗い環境を好むようです。食草はイヌガラ
 シなどのアブラナ科の植物です。

  


  アゲハチョウの翅

  


  ヤブミョウガの実

  


  ヤマホトトギス

  


  キセルアザミ(煙管薊)キク科アザミ属
  湿地に生えるアザミで、花が下向きにつき煙管のように見えることからこの名があります。東
 京都の絶滅危惧種で、南多摩地域では絶滅危惧TA類(近い将来における野生での絶滅の危険性が
 極めて高いもの)とされています。黒川清流公園ではわきみず池周辺(保全地域の柵の中)に多
 く見られますが、都内での生育地はごく限られています。花期は秋で、黒川清流公園では10〜11月
 にかけて咲きます。

  

  


  タイアザミ(大薊)別名トネアザミ(利根薊)キク科アザミ属
  秋に咲くアザミで、その名の通りとても大きく(背が高く)なり、枝先に多数の花をつけます。
 葉は深く切れ込みとげも長いのが特徴です。東北地方に分布するナンブアザミの関東に分布する
 変種で、関東地方の山野で普通にみられるアザミですが、黒川清流公園で見られる場所は限られ
 ています。

  

  


  アカボシゴマダラチョウ
  日本にはもともと奄美大島とその周辺だけに分布していましたが、20年ほど前に関東地方で突
 如として確認され、以後分布を広げています。放蝶により本州に移入した可能性が極めて高く、
 典型的な外来種と言えます。幼虫の食草が在来のゴマダラチョウと同じエノキなので、ゴマダラ
 チョウとの競合が懸念されています。2018年4月に外来生物法に基づく「特定外来生物」に指定さ
 れたので、生きたまま移動することは法律で禁止されています。

  

  


  ゴマダラチョウの翅
  黒川清流公園で外来種のアカボシゴマダラは良く見かけますが、在来種のゴマダラチョウは
 めっきり姿を見なくなりました。今シーズンも生きた姿は見ることができませんでしたが、園
 路に翅が落ちているのを見つけました。細々と命をつないでいるようです。

  


  アキノタムラソウにイチモンジセセリ
  住宅地から丘陵地まで様々な環境で見られる、最も一般的なセセリチョウです。黒川清流公園
 周辺でも良く見られます。セセリチョウの仲間は胴体が太く翅が小さいのでしばしば蛾の仲間と
 間違われますが、このように花の蜜を吸いにやってくるれっきとした蝶です。幼虫の食草はイネ、
 ススキ、エノコログサなど。

  


  クチバスズメの幼虫

  


  センニンソウ

  


  トキワハゼ

  


  ヒガンバナ

  

  

  

  白いヒガンバナ(彼岸花)

  


  クロアゲハ(黒揚羽)蝶

  


  クロカナブンとサトキマダラヒカゲ(里黄斑日陰)蝶

  


  ツユクサ

  


  ヒメキンミズヒキ

  


  ヤマホトトギス

  


○ 8月の黒川清流公園

  ナガサキアゲハ蝶

  


  ルリタテハ蝶

  


  チョッキリが切り落としたコナラの実

  


  チョッキリが穴を開けたコナラの実

  


  ダイコンソウ

  


  ハシカグサ

  


  キツネノマゴ(狐の孫)

  


  ツルボ

  


  ウリクサ

  


  ヤマホトトギス

  


  ギンミズヒキ
  ミズヒキの白花品種です。黒川清流公園には比較的多く見られます。

  


  ハシカグサ アカネ科
  山野や道ばたの日陰に生える1年草です。花は8月〜9月、4枚の花弁の小さな白い花を咲か
 せます。

  


  羽化に失敗したアブラゼミ
  殻から半分出ていいるセミを見つけました。羽が既に茶色くなって固まっていたので、前日に
 羽化しようとして失敗したものと思われます。

  


  アオハダの実
  アオハダの実は秋に赤く熟しますが、一部の枝で赤い実がついているのを見つけました。長梅
 雨や猛暑の影響があるのでしょうか。

  


  ヒヨドリジョウゴ ナス科
  つる性の草本で、黒川清流公園の水路沿いで多く見られます。ヒヨドリがこの実を好んで食べ
 ることからこの名があると言われますが、実際にはヒヨドリがそれほど好きなわけでもなく、秋
 に赤く熟す赤い実は冬まで残っていることが多いです。

  


  ヘクソカズラ アカネ科
  道端に普通に見られるつる植物です。葉をもむと臭いにおいがするのでこの名がありますが、
 花はかわいらしいですし、実も金色に輝いてきれいです。

  


  シオヤアブ
  褐色の大きなアブで、草原や林の周辺の日当たりの良いところでごく普通に見られます。肉食で、
 他の昆虫を捕まえて食べます。

  


  ミゾホオズキ
  春に咲き始めましたが、まだまだ元気です。水路に生育しており、湧水の水温が安定しているた
 めか夏期が長く秋の終わりごろまで咲いています。

  


  ノシラン(熨斗蘭)キジカクシ科
  本来の生育地は関東地方以西の海沿いの林で、黒川清流公園に生育しているものは植栽と思われ
 ます。近い仲間のジャノヒゲやヤブランと比べて大型で、草丈は80cmにもなります。花穂も大きく10cm
 ほどの長さに白い小花を多数つけます。花は8月頃咲きます。

  

  


  ゲンノショウコ(現の証拠)フウロソウ科
  民間薬として重宝されてきた薬用植物です。花は東日本では白、西日本ではピンクから濃い赤と
 いうことなので、黒川清流公園に咲いているのは園芸目的で植えられたものが逸出したのかもしれ
 ません。

  


  ハイイロチョッキリに落とされたコナラの枝
  毎年8月頃になると、コナラなどの枝先が緑色の葉っぱとどんぐりが付いた状態で沢山地面に落ち
 ています。枝の切り口は刃物ですっぱり切ったようです。犯人は「ハイイロチョッキリ」というゾ
 ウムシの仲間の虫。青いどんぐりに卵を産み付け、枝ごと切り落とします。どうして切り落とすのか
 考えてみましょう。

  


  エゴノキの実(種)
  エゴノキの実が地面に落ち、踏まれて中の種が出ています。エゴノキの実の果肉には毒があります
 が、コーヒー豆のような種には毒はなく、ヤマガラの大好物です。

  


  ヤマホトトギス
  丁度1か月前に最初の1輪が咲きましたが、本格的に咲き始めました。これから9月ぐらいまで花が見
 られることと思います。

  


  ヤブラン
  7月下旬ごろから咲き始め、今が見頃です。黒川清流公園のあちこちで見ることができます。

  


  チャイロスズメバチ
  全身が茶色っぽいスズメバチです。2年前の夏に市内のあちこちで見られ、黒川清流公園でも樹液に
 たくさん集まっているのを見ましたが、昨年、今年とあまり見かけなくなりました。キイロスズメバチ
 やモンスズメバチなど他のスズメバチの巣を襲って女王バチを殺し、働きバチごと巣を乗っ取る習性が
 あります。

  


  柵内に群生するキツネノカミソリ
  緑地保全地域の柵内でも一足遅れてキツネノカミソリが満開です。
  


  ウバユリ(姥百合)ユリ科ウバユリ属
  山地のやや湿った林に見られます。湧水の豊富な黒川清流公園を特徴づける花の一つで、園路沿いに
 も多く見られます。夏になると大きなものでは1m程にも伸びた枝先にテッポウユリに似た白くて大き
 な花を数個咲かせます。花の咲く頃に葉がない(歯がない)ことから姥の名が付きました。

  


  トラップに集まる虫たち
  大池付近のクヌギの木に靴下を利用したトラップが仕掛けられていました。カブトムシのメスばかり
 が5匹とサトキマダラヒカゲが来ていました。

  


  ヤブミョウガの実
  早く咲き始めた株では実が青く色付き始めました。花が咲いている期間が長いので白い花と青い実が
 同時に見られるのもヤブミョウガの特色です。

  


  石畳の除草
  少し前に写真を掲載したトウバナとウリクサが生えていた石畳の隙間ですが、少しづつ除草されてい
 ます。黒川清流公園では園路や水路沿いにも野草が多いのですが、公園の管理作業で除草されてしまう
 こともしばしばあります。

  


  キツネノカミソリとその採取痕
  10日ほど前に開花したキツネノカミソリですが、花を採取した痕跡がありました。大切に見守って
 いただくようパウチを貼ってお願いしていたのですが残念です。

  

  


  クサギ(臭木)シソ科
  山野の日当たりの良いところに生育する小低木で、葉をもむと臭いにおいがすることからこの名があ
 ります。しかし、7月下旬ごろから咲き始める白い花はジャスミンのようないい香りで、秋になる実も赤
 い星型のガクの中央に青い果実が乗り宝石のように美しく、葉の匂いだけで名前が付けられてしまった
 のがなんともかわいそうな植物です。

  

  


  ウリクサ(アゼナ科)とトウバナ(シソ科)
  どちらも石畳の隙間から生えていました。トウバナは湿ったところが好きで黒川清流公園の園路や水
 路沿いに多く見られますが、ウリクサが見られるのはこの石畳の隙間だけ。なぜこの場所がいいので
 しょうか。

  

  


  キンミズヒキ(バラ科)
  夏〜秋に小さな黄色い花が穂状に集まった花を咲かせます。名前に「ミズヒキ」とつきますがミズヒ
 キはタデ科なので分類上は全く違います。

  


  アブラゼミの抜け殻
  7月下旬ごろからアブラゼミやミンミンゼミの声が聞かれるようになりました。両者の抜け殻はとても
 良く似ていますが、触覚の根本から2節目と3節目を比べてみて、3節目が2節目よりも長いのがアブラゼミ
 です。

  


  カルガモ

  


  コナスビ(小茄子)

  


  サトキマダラヒカゲ(里黄斑日陰)蝶

  


○ 7月の黒川清流公園

  キツネノカミソリ(狐の剃刀)ヒガンバナ科
  ヒガンバナと同じ仲間で、夏の終わりごろ、葉が枯れた後に地中から花茎が出てきてオレンジ色の花
 を咲かせます。黒川清流公園ではわきみず池付近で見られます。名前は葉の形を剃刀に例えたもの。
  東京都レッドリストで南多摩地域の「準絶滅危惧」に指定されています。

  


  ヤブラン(薮蘭)キジカクシ科
  山地の木陰に生育する多年草で、雑木林の林床に多く見られます。晩夏〜秋にかけて薄紫色の花を咲
 かせます。

  


  カブトムシの雄

  


  カマキリ

  


  カナブン

  


  ヒガシニホントカゲ

  


  シオカラトンボ

  


  ヤマユリ(山百合)ユリ科
  初夏に直径20pほどもある大きな花を1つの茎に数個咲かせ、それは見事です。林の林縁などの明るい
 場所に生育するので、黒川清流公園(東豊田緑地保全地域)でこの花が毎年見られるのはきちんとササ
 刈りがされているおかげです。

  

  


  ヤマホトトギス(山杜鵑)ユリ科
  山野の林に自生する野草で、秋になると白地に紫色の斑紋のある花を枝先に数輪咲かせますが気の早い
 株がもう咲き始めました。突き出たおしべと大きく外側に反り返った6枚の花びら(正確には萼片3枚と花
 弁3枚)は特徴があり、花が咲けばかなり目立ちます。名前の由来は花の紫色の斑紋がホトトギスの胸の斑
 紋に似ていることから。黒川清流公園の遠路沿いに数か所見られますが、しばしばササと一緒に刈られてし
 まうため、今年は「黒川マイスター」の皆さんが周囲を囲ってヤマホトトギスの周りだけササを刈り保護
 しました。

  


  ウマノミツバ(馬の三葉)セリ科
  とても地味な花ですが、日野市では主に丘陵地で見られる植物で、丘陵地以外で見られるのは黒川清流
 公園だけです。三つ葉に似ているが食用にならず馬の餌ぐらいにしかならないのでこの名があります。

  


  ミズヒキ(水引)タデ科
  日当たりのよい林床や林縁、路傍に生育し、8月〜10月頃花を咲かせます。長い花穂に付く小さな花はよ
 く見ると上半分が赤色、下半分が白色で、「水引」の名前の由来となっています。

  


  オオカワヂシャ
  特定外来生物に指定されています。カワセミハウス裏の土手の下に水が常時流れるようになり、この植物
 が生えてきました。今年は草刈りで一旦なくなったように見えましたが、最近また復活し、しかも数が増え
 たようです。

  

  


  キキョウ キキョウ科
  園芸種はよく目にしますが、野生のものは草地の減少と共に激減しており、環境省のレッドリストで絶滅
 危惧U類に指定されています。カワセミハウス裏の植え込みに、野生種の遺伝子保存のために植栽されてい
 ます。

  


  ウンモンスズメ(雲紋雀蛾)
  全身が薄緑色で美しい蛾です。雑木林周辺で見られ、成虫は5〜8月に発生します。幼虫の食草はケヤキや
 マユミなど。

  


  ヤブミョウガ(薮茗荷)の群落
  咲き始めて約一か月が経ちますがまだ元気に咲いています。

  


  アキノタムラソウ(秋の田村草)

  

  


  タマスダレ(玉簾)

  


  樹液に来る昆虫

  


  コオニユリ(小鬼百合)
  わきみず池奥の湿地(柵の中)に毎年数株出てきます。山地の日当たりの良い湿地に生育し、日野市
 内で見られるのは黒川清流公園だけです。東京都レッドリストで南多摩地域の絶滅危惧U類に指定され
 ています。

  


  ノカンゾウ
  わきみず池奥の柵の中で10日ほど前に咲き始めましたが、やっと園路沿いの近くで見られる場所に咲
 きました。しかし、1日で花が終わってしまうのが残念です。

  


  ヒカゲチョウ
  樹液に来る代表的な蝶の1種で、成虫は5-9月に発生します。幼虫の食草はサトキマダラヒカゲと同じ
 ササ・タケ類で樹液に来る性質も似ていますが、ヒカゲチョウは人の気配に敏感で止まっているのを見
 つけてもすぐ逃げてしまいます。なかなかじっくり見ることができませんが、夏の黒川清流公園で最も
 よく見かける蝶と言ってよいでしょう。

  


  タマゴタケ
  夏〜秋にかけて生えてくるキノコです。秋に見ることが多いですが、梅雨で雨が続いたので出てきた
 のでしょう。地面から出てくるときは白い卵のような膜に包まれていて、そこから赤い傘が出てきます
 (写真のキノコの下の方に見える白いものが卵状の膜の名残です)。

  

  


  コテングタケモドキ
  雑木林の中でよく見かける比較的大型のキノコで有毒です。
  



○ 6月の黒川清流公園

  ヤブミョウガ(藪茗荷)&その群生
  1週間ほど前に咲き始めましたが本格的に咲き始め、群生地でもたくさん花をつけています。

  

  


  チダケサシ(乳茸刺)
  わきみず池奥の湿地(柵の中)に毎年数株出てきます。今年も最初の花が咲き始め、これから見頃を
 迎えます。細長い花穂に薄いピンク色の小花を沢山付けます。名前の由来は、山で乳茸というキノコを
 採ったときにこの植物の茎にさして持ち帰ったことから。
 東京都レッドリストで南多摩地域の準絶滅危惧に指定されています。

  

  


  ヤマトタマムシ(大和玉虫)

  


  サトキマダラヒカゲ(里黄斑日陰蝶)
  樹液に来る代表的な蝶の1種で、成虫は5-9月に発生します。幼虫の食草はササ・タケ類なので雑木林
 をはじめ人家近くなどいろいろな環境に見られます。

  


  カルガモ5羽
  今年はヒナを連れたカルガモを見ることができず、繁殖期に入ってからカルガモの数が少ないですが、
 この日は大池で久しぶりに5羽のカルガモが一緒にいました。

  


  アストロメリアの1種
  園芸植物です。お花屋さんで売っているアストロメリアは色も色々ありもっときれいですが、ここに
 咲いているのはやや地味に感じるので原種に近い品種なのかもしれません。

  


  ヤブミョウガ(藪茗荷)
  葉はミョウガ(ショウガ科)に似ていますが、ヤブミョウガはツユクサ科で花は全く違います。6月か
 ら7月頃に花の最盛期を迎え、群生地では一面に白い花が咲きとてもきれいです。まだ咲き始めたばかり
 でこれからが見頃です。

  


  ノカンゾウ(野甘草)
  わきみず池奥の湿地(柵の中)に今年沢山出てきました。ヤブカンゾウが八重咲なのに対しノカンゾウ
 は一重で清楚な感じがします。花は咲くと1日で終わってしまいます。

  


  猫2匹
  この2匹は比較的新顔で、2匹とも耳がさくらカット(耳の先端がV字に切られて桜の花びらのような形に
 なっている;避妊・去勢手術をした目印)です。黒川清流公園の自然と上手に共存してほしいものです。

  


  カキラン(柿蘭)
  山野の日当たりのよい湿地に生育し、黒川清流公園ではわきみず池周辺(保全地域の柵の中)に1か所、
 30株ほどがまとまって生育している場所があります。柿色の花からこの名があり、6月頃に黄褐色の花を一
 つの茎に5〜10個ほど咲かせます。黒川清流公園のカキランは他の地域のものに比べると大型で高さが50cm
 以上にもなり、花の最盛期には園芸植物かと思うほど派手に見えます。東京都のレッドデータブックで絶
 滅危惧TB類とされています。

  

  


  オオバジャノヒゲ(大葉蛇の髭)

  


  ハエドクソウ(蠅毒草)
  


  オオシオカラトンボ(大塩辛トンボ)
  


  ヒガシニホントカゲ(東日本トカゲ)
  


  ムラサキシキブ(紫式部)
  ムラサキシキブと言えば紫色の実の方が印象的ですが、花もなかなかきれいです。6月頃、地味にあちこ
 ちで咲いていますので、探してみてください。

  


  クマノミズキ(熊野水木)
  ミズキにそっくりですが、花が約1か月遅い(ミズキは5月、クマノミズキは6月)ことと、葉のつき方
 がミズキは互生(左右互い違いに出る)なのに対しクマノミズキは対生(左右対になって出る)という違い
 があります。ひょうたん池付近に名札を付けた木があり低いところに枝が出ているので観察しやすいですよ。

  


  


  


  


  


  ラミーカミキリ
  明治時代にラミー(苧麻)について日本に入ってきたと言われています。幼虫、成虫とも、ラミー、カ
 ラムシなどの植物を食べます。
 写真の小さい方がオス(体長10mmぐらい)、大きい方がメス(体長15mmぐらい)です。

  


  ミズイロオナガシジミ
  幼虫の食草はクヌギやコナラなので、雑木林で良く見られる蝶です。昼間はあまり活動せず夕方になると
  活発に活動します。

  


○ 5月初夏の黒川清流公園

  キアシドクガ(黄足毒蛾)←蛾の写真2枚と、喰われたミズキの写真の解説です
  毒蛾と名前につきますが、幼虫にも成虫にも毒はありません。その名の通り足が黄色いのが特徴です。全
 身真っ白でしかも昼間に飛ぶので、遠くから見ると白い蝶と思われるかもしれません。5月27日にはたくさん
 のキアシドクガが雑木林の高いところを乱舞していました。写真はたまたま見つけた羽化したばかりでまだ飛
 び立っていない個体です。幼虫は4月頃発生し、ミズキを好んで食べるため、キアシドクガの幼虫が大発生す
 るとミズキの木が丸坊主になってしまうことがあります。
  写真のミズキは丸坊主は免れましたが太い枝2本分ぐらいがすべて喰い尽くされていました。

   

  


  ナルコユリ(鳴子百合)
  黒川清流公園の園路に近い柵の中に1株咲いていました。山地の林下に生育し、5~6月に花を咲かせます。花
 が並んだ姿から鳴子の名前があります。

  


  クサイチゴの実
  4月に白い花を沢山咲かせていたクサイチゴに大きな赤い実がついていました。これから園路沿いで沢山見ら
 れると思います。

  


  コアオハナムグリ
  イボタノキの花に来ていました。緑色の胴体に小さな白い点をちりばめた模様の小さなハナムグリです。林の
 周りや草地で普通に見られ、白っぽい色の花に集まっていることが多いです。花の花粉を食べます。

  


  サイハイラン(采配蘭)
  キンランより少し遅れて5月頃に咲くランです。細長い花が片側にたくさん垂れ下がってつく様子を采配に
 見立ててこの名があります。山地の林の中などの半日蔭に生えますが、黒川清流公園では園路沿いのササが
 茂った場所で花が咲きました。支柱を立てて保護しているので優しく見守ってください。


  

  ドクダミ
  庭に生えるしつこい雑草というイメージが強いかもしれませんが、別名「十薬」とも呼ばれ、古くから民
 間薬として知られています。草全体に独特の匂いがあり、名前に毒と付きますが、ドクダミ自体に毒はあり
 ません。湿った日陰に群生するので黒川清流公園にも多く、6月頃になるとあちこちで白い花が見られます。


  

  イボタノキ
  モクセイ科の落葉低木で、初夏、ギンモクセイに似た芳香の白い花を枝一杯に付けます。黒川清流公園の
 園路や水路沿いで見られ、花が満開になると少し離れたところでも香りが漂ってきます。この木につくイボ
 タロウムシ(カイガラムシの仲間)が分泌する蝋物質は「いぼた蝋」と呼ばれ、古くからろうそくの原料な
 どに使われてきました。


  

  

  ミゾホオズキ群生
  黒川清流公園の水路沿いのあちこちで見られるミゾホオズキですが、大池付近の湧水の流れ(柵の中)に
 今シーズン一番大きな群生地があります。


  

  ヒメジョオン(姫女苑)
  よく似たハルジオン(春紫苑)は4月頃から咲き始めますが、ヒメジョオンは少し遅れて5~6月頃に咲き始
 めます。ハルジオンの花はピンク色ですがヒメジョオンはほとんど白と言っていいぐらいの薄いピンク色、
 ハルジオンの蕾は下を向きますがヒメジョオンの蕾は上を向いている、などの違いがあります。


  

  アメリカフウロの実
  熟した実を指でつまむと鞘がはじけて中の実が飛び散る仕組みになっています。


  

  アメリカフウロ
  北アメリカ原産の帰化植物で、道端に普通に見れます。フウロソウに似た小さなピンク色の花を咲か
 せます。カワセミハウス周辺の日当たりの良いところにたくさん生えています。

  


  カワセミ
  黒川清流公園ではわきみず池周辺で見ることが多いのですが、この日は大池に来ていました。メスです。
 今シーズンの繁殖情報が気になるところです。


  


  エゴツルクビオトシブミの揺籃
  エゴノキを食草とするオトシブミです。親はエゴノキの葉を切って丸めて揺籃(ゆりかご)を作り、
 その中に卵を産みます。揺籃が地面に落ちず、葉を切り取った跡がローマ字の「J」の形になるのが特
 徴です。

  


  コナスビ
  黒川清流公園の園路沿いに多く見られます。黄色い小さな花は葉に隠れて目立ちませんが、よく見るとな
 かなかきれいで、サクラソウの仲間というのもうなずけます。実の形がナスに似ているのでこの名があります。

  


  ノイバラ
  山野に自生するバラで、日本の野ばらの代表です。5~6月頃に直径2cmほどの白い花を咲かせます。枝に
 は鋭いとげが沢山あるので気をつけましょう。

  


  スイカズラ
  山野や道端に普通に見られ、黒川清流公園でも園路や水路沿いに見られます。5~6月頃に甘い香りの花を
 咲かせます。最初白色だった花は徐々に黄色みを帯びてくるので、一つの枝に白~黄色い花が咲いているよう
 に見えます。

  


  エゴノキ
  雑木林に普通に見られる樹木です。初夏、雪のように白い花を枝一杯にたくさんつけるので、
 「スノーベル(雪の鐘)」の英名があります。

  


  ヒバカリの幼蛇
  ヒバカリは水辺に生息する蛇で、大人の体長は40~60cmほどの小さな蛇です(アオダイショウは大きいもの
 で2m以上)。「咬まれたらその日ばかり(の命)」が名前の由来ですが、毒はなく、人間にを咬むことも
 ほとんどないおとなしい蛇です。

  


  ヒモワタカイガラムシ
  黒川清流公園で不思議なものを見つけました。エノキの枝に直径2cm程の白い輪っかがたくさん付いています。
 調べたところ「ヒモワタカイガラムシ」というカイガラムシでした。
 写真の薄茶色の楕円形のものが虫の本体(メス)、白い輪っかのように見えるものは虫の分泌物でできた卵嚢
 (中に卵がある)です。黒川清流公園の水路沿いにあるので探してみてください。

  



○ 春の黒川清流公園

  4月下旬、キンランが咲き、ハラグロオオテントウも顔を見せるようになってきました。
 キンランは園路沿いに見られますが、支柱を立てて保護されていますので優しく見守ってあげて下さい。
 保全地域の柵の仲では30株ほどが花を咲かせています。


   


 ハラグロオオテントウは全長が1cm以上(11〜12ミリ)もある大型のテントウムシです。クワキジラミ
 というキジラミの仲間を食べます。成虫は5〜6月に見られます。

   

   


 ヤブタビラコは、葉がタンポポに似ていますが、タンポポよりずっと小さい黄色い花をつけます。春
 の七草の仏の座(コオニタビラコ)によく似ていますが全体に毛深く、コオニタビラコと違い乾いた
 土地にも生育しています。黒川清流公園ではごく普通に見られます。

   


  4月も中旬になると桜の花も散り、代わってアマナやキンランなど野草の花が一斉に咲き始めました。
       

   

   

   

   

   

   

   


  4月に入ると、大きな声で鳴くガビチョウなどの姿が見られ、色々な種類のスミレなど春の花が咲き始めました。

    

   

   

    

    


○ 初冬の黒川清流公園

  12月に入り気温が下がってきて、豊田の住宅地に点在する畑では霜柱が見られる日が増えてきました。
まとまった量の雨が降らない冬になると、公園の湧水の量も減ってきますが、それでも湧水が涸れるという
ことはありません。公園内の池には冬の水鳥の代表格カルガモが例年と変わらぬ姿で泳いでいます。

    

    


○ 秋深まる黒川清流公園

  11月に入り朝夕が寒くなると共に木々も紅葉が進み、ナンテンの実も赤く色づいてきました。黒川清流公園の清流
にはヒゲナガカワトビケラの幼虫も住んでおり、秋になるとふ化した成虫も見かけるようになりました。

    

    

    

    

    

    

    

    


○ 10月の黒川清流公園

  9月に続いた台風の強風は黒川清流公園の樹木にも大きな傷跡を残しました。それでも徐々に秋の植物や生きも
のの姿が見られるようになってきています。

    

    

    

    


○ 9月の黒川清流公園

  9月に入って少し秋の気配が感じられる日も出てくるにつれ、コブシやヤマボウシの実も次第に色づいて来まし
た。タマゴタケの群落も見られます。

    

    

    

    


  9月4日(火)に近畿地方を抜けた台風21号は、その強風によって進路から離れた日野にも爪痕を残しました。
黒川清流公園でも樹木が強風にあおられて枝が折れただけでなく、コブシの木が根こそぎ倒れたり、アブラチャンの木
が折れたりしました。6日(木)にはこれらの風倒木や枝は片づけられました。

    

    


○ 夏の黒川清流公園

  7月、8月の黒川清流公園はチョウやカナブンなどの昆虫と、水辺に咲くミゾホオズキやコバギボウシなどの野草
が多く見られます。お盆を過ぎてヤマユリの大きな白い花も次第に見られなくなってきました。

    

    

 

    

    

    

    


○ 6月の黒川清流公園

  豊田駅前にあるツバメの巣では今年2回目のヒナが育っています。何かを飲み込んで腹回りが膨らんだア
オダイショウが姿を見せ、コフキゾウムシやミゾホオズキなど夏の野草が見られるようになってきました。

    

    

    

    


○ 5月の黒川清流公園

  5月は野草に飛来したチョウが、それぞれ特定の野草(食草)に卵を産み付けます。ジャコウアゲハの卵は、
 たまたまカワセミハウス裏手に一本だけ生えていたウマノスズクサの葉の裏に見つけたものです。
 ゴマダラチョウは、食草のエノキに卵を産み付けに来たものです。

    

  オトシブミがエゴの木の葉を丸めて揺り籠を作っています。この中に卵を産み付け、幼虫が育ちます。
 豊田駅のツバメの巣では卵が孵ってヒナが顔を出しています。

    



○ 4月の黒川清流公園

  4月の緑地は野草と野鳥の季節になります。野草では、毒性のあるケシ科のものも多く、
 また飛来したツバメが駅周辺に巣を作り始めました。

    

    

    

    



○ 3月下旬の黒川清流公園

  4月が近くなると、大きな声で鳴くガビチョウなどの鳥だけでなく、スミレなど春の花が咲き始めました。

    

    

    

    


○ 3月上旬の黒川清流公園

  3月になって冬の間は見られなかったカメなどの生きものが顔を見せ始めました。カキランやコブシなど
 の花も咲き始めました。

    

    


〇 2月の黒川清流公園

  「2月18日からヒレンジャク10羽ほどの群れ(キレンジャクも含まれているよう)が来ている。」との
情報が、写真を撮りに公園に来られた方から寄せられました。
 2月19日に市民の岩井満夫氏が撮影されたヒレンジャクの写真4枚を、3月末までカワセミハウスのサイネ
 ージ・モニターでご覧いただくことができます。宿り木の実を食べるシーンやそのタネをフンとして出してい
 るシーンなど貴重な瞬間をとらえた映像などが含まれています。

 → ヒレンジャクの写真はカワセミハウスで見ることができます。