○ 7月の黒川清流公園

  キツネノカミソリ(狐の剃刀)ヒガンバナ科
  ヒガンバナと同じ仲間で、夏の終わりごろ、葉が枯れた後に地中から花茎が出てきてオレンジ色の花
 を咲かせます。黒川清流公園ではわきみず池付近で見られます。名前は葉の形を剃刀に例えたもの。
  東京都レッドリストで南多摩地域の「準絶滅危惧」に指定されています。

  


  ヤブラン(薮蘭)キジカクシ科
  山地の木陰に生育する多年草で、雑木林の林床に多く見られます。晩夏〜秋にかけて薄紫色の花を咲
 かせます。

  


  カブトムシの雄

  


  カマキリ

  


  カナブン

  


  ヒガシニホントカゲ

  


  シオカラトンボ

  


  ヤマユリ(山百合)ユリ科
  初夏に直径20pほどもある大きな花を1つの茎に数個咲かせ、それは見事です。林の林縁などの明るい
 場所に生育するので、黒川清流公園(東豊田緑地保全地域)でこの花が毎年見られるのはきちんとササ
 刈りがされているおかげです。

  

  


  ヤマホトトギス(山杜鵑)ユリ科
  山野の林に自生する野草で、秋になると白地に紫色の斑紋のある花を枝先に数輪咲かせますが気の早い
 株がもう咲き始めました。突き出たおしべと大きく外側に反り返った6枚の花びら(正確には萼片3枚と花
 弁3枚)は特徴があり、花が咲けばかなり目立ちます。名前の由来は花の紫色の斑紋がホトトギスの胸の斑
 紋に似ていることから。黒川清流公園の遠路沿いに数か所見られますが、しばしばササと一緒に刈られてし
 まうため、今年は「黒川マイスター」の皆さんが周囲を囲ってヤマホトトギスの周りだけササを刈り保護
 しました。

  


  ウマノミツバ(馬の三葉)セリ科
  とても地味な花ですが、日野市では主に丘陵地で見られる植物で、丘陵地以外で見られるのは黒川清流
 公園だけです。三つ葉に似ているが食用にならず馬の餌ぐらいにしかならないのでこの名があります。

  


  ミズヒキ(水引)タデ科
  日当たりのよい林床や林縁、路傍に生育し、8月〜10月頃花を咲かせます。長い花穂に付く小さな花はよ
 く見ると上半分が赤色、下半分が白色で、「水引」の名前の由来となっています。

  


  オオカワヂシャ
  特定外来生物に指定されています。カワセミハウス裏の土手の下に水が常時流れるようになり、この植物
 が生えてきました。今年は草刈りで一旦なくなったように見えましたが、最近また復活し、しかも数が増え
 たようです。

  

  


  キキョウ キキョウ科
  園芸種はよく目にしますが、野生のものは草地の減少と共に激減しており、環境省のレッドリストで絶滅
 危惧U類に指定されています。カワセミハウス裏の植え込みに、野生種の遺伝子保存のために植栽されてい
 ます。

  


  ウンモンスズメ(雲紋雀蛾)
  全身が薄緑色で美しい蛾です。雑木林周辺で見られ、成虫は5〜8月に発生します。幼虫の食草はケヤキや
 マユミなど。

  


  ヤブミョウガ(薮茗荷)の群落
  咲き始めて約一か月が経ちますがまだ元気に咲いています。

  


  アキノタムラソウ(秋の田村草)

  

  


  タマスダレ(玉簾)

  


  樹液に来る昆虫

  


  コオニユリ(小鬼百合)
  わきみず池奥の湿地(柵の中)に毎年数株出てきます。山地の日当たりの良い湿地に生育し、日野市
 内で見られるのは黒川清流公園だけです。東京都レッドリストで南多摩地域の絶滅危惧U類に指定され
 ています。

  


  ノカンゾウ
  わきみず池奥の柵の中で10日ほど前に咲き始めましたが、やっと園路沿いの近くで見られる場所に咲
 きました。しかし、1日で花が終わってしまうのが残念です。

  


  ヒカゲチョウ
  樹液に来る代表的な蝶の1種で、成虫は5-9月に発生します。幼虫の食草はサトキマダラヒカゲと同じ
 ササ・タケ類で樹液に来る性質も似ていますが、ヒカゲチョウは人の気配に敏感で止まっているのを見
 つけてもすぐ逃げてしまいます。なかなかじっくり見ることができませんが、夏の黒川清流公園で最も
 よく見かける蝶と言ってよいでしょう。

  


  タマゴタケ
  夏〜秋にかけて生えてくるキノコです。秋に見ることが多いですが、梅雨で雨が続いたので出てきた
 のでしょう。地面から出てくるときは白い卵のような膜に包まれていて、そこから赤い傘が出てきます
 (写真のキノコの下の方に見える白いものが卵状の膜の名残です)。

  

  


  コテングタケモドキ
  雑木林の中でよく見かける比較的大型のキノコで有毒です。