○ 5月初夏の黒川清流公園

  キアシドクガ(黄足毒蛾)←蛾の写真2枚と、喰われたミズキの写真の解説です
  毒蛾と名前につきますが、幼虫にも成虫にも毒はありません。その名の通り足が黄色いのが特徴です。全
 身真っ白でしかも昼間に飛ぶので、遠くから見ると白い蝶と思われるかもしれません。5月27日にはたくさん
 のキアシドクガが雑木林の高いところを乱舞していました。写真はたまたま見つけた羽化したばかりでまだ飛
 び立っていない個体です。幼虫は4月頃発生し、ミズキを好んで食べるため、キアシドクガの幼虫が大発生す
 るとミズキの木が丸坊主になってしまうことがあります。
  写真のミズキは丸坊主は免れましたが太い枝2本分ぐらいがすべて喰い尽くされていました。

   

  


  ナルコユリ(鳴子百合)
  黒川清流公園の園路に近い柵の中に1株咲いていました。山地の林下に生育し、5~6月に花を咲かせます。花
 が並んだ姿から鳴子の名前があります。

  


  クサイチゴの実
  4月に白い花を沢山咲かせていたクサイチゴに大きな赤い実がついていました。これから園路沿いで沢山見ら
 れると思います。

  


  コアオハナムグリ
  イボタノキの花に来ていました。緑色の胴体に小さな白い点をちりばめた模様の小さなハナムグリです。林の
 周りや草地で普通に見られ、白っぽい色の花に集まっていることが多いです。花の花粉を食べます。

  


  サイハイラン(采配蘭)
  キンランより少し遅れて5月頃に咲くランです。細長い花が片側にたくさん垂れ下がってつく様子を采配に
 見立ててこの名があります。山地の林の中などの半日蔭に生えますが、黒川清流公園では園路沿いのササが
 茂った場所で花が咲きました。支柱を立てて保護しているので優しく見守ってください。


  

  ドクダミ
  庭に生えるしつこい雑草というイメージが強いかもしれませんが、別名「十薬」とも呼ばれ、古くから民
 間薬として知られています。草全体に独特の匂いがあり、名前に毒と付きますが、ドクダミ自体に毒はあり
 ません。湿った日陰に群生するので黒川清流公園にも多く、6月頃になるとあちこちで白い花が見られます。


  

  イボタノキ
  モクセイ科の落葉低木で、初夏、ギンモクセイに似た芳香の白い花を枝一杯に付けます。黒川清流公園の
 園路や水路沿いで見られ、花が満開になると少し離れたところでも香りが漂ってきます。この木につくイボ
 タロウムシ(カイガラムシの仲間)が分泌する蝋物質は「いぼた蝋」と呼ばれ、古くからろうそくの原料な
 どに使われてきました。


  

  

  ミゾホオズキ群生
  黒川清流公園の水路沿いのあちこちで見られるミゾホオズキですが、大池付近の湧水の流れ(柵の中)に
 今シーズン一番大きな群生地があります。


  

  ヒメジョオン(姫女苑)
  よく似たハルジオン(春紫苑)は4月頃から咲き始めますが、ヒメジョオンは少し遅れて5~6月頃に咲き始
 めます。ハルジオンの花はピンク色ですがヒメジョオンはほとんど白と言っていいぐらいの薄いピンク色、
 ハルジオンの蕾は下を向きますがヒメジョオンの蕾は上を向いている、などの違いがあります。


  

  アメリカフウロの実
  熟した実を指でつまむと鞘がはじけて中の実が飛び散る仕組みになっています。


  

  アメリカフウロ
  北アメリカ原産の帰化植物で、道端に普通に見れます。フウロソウに似た小さなピンク色の花を咲か
 せます。カワセミハウス周辺の日当たりの良いところにたくさん生えています。

  


  カワセミ
  黒川清流公園ではわきみず池周辺で見ることが多いのですが、この日は大池に来ていました。メスです。
 今シーズンの繁殖情報が気になるところです。


  


  エゴツルクビオトシブミの揺籃
  エゴノキを食草とするオトシブミです。親はエゴノキの葉を切って丸めて揺籃(ゆりかご)を作り、
 その中に卵を産みます。揺籃が地面に落ちず、葉を切り取った跡がローマ字の「J」の形になるのが特
 徴です。

  


  コナスビ
  黒川清流公園の園路沿いに多く見られます。黄色い小さな花は葉に隠れて目立ちませんが、よく見るとな
 かなかきれいで、サクラソウの仲間というのもうなずけます。実の形がナスに似ているのでこの名があります。

  


  ノイバラ
  山野に自生するバラで、日本の野ばらの代表です。5~6月頃に直径2cmほどの白い花を咲かせます。枝に
 は鋭いとげが沢山あるので気をつけましょう。

  


  スイカズラ
  山野や道端に普通に見られ、黒川清流公園でも園路や水路沿いに見られます。5~6月頃に甘い香りの花を
 咲かせます。最初白色だった花は徐々に黄色みを帯びてくるので、一つの枝に白~黄色い花が咲いているよう
 に見えます。

  


  エゴノキ
  雑木林に普通に見られる樹木です。初夏、雪のように白い花を枝一杯にたくさんつけるので、
 「スノーベル(雪の鐘)」の英名があります。

  


  ヒバカリの幼蛇
  ヒバカリは水辺に生息する蛇で、大人の体長は40~60cmほどの小さな蛇です(アオダイショウは大きいもの
 で2m以上)。「咬まれたらその日ばかり(の命)」が名前の由来ですが、毒はなく、人間にを咬むことも
 ほとんどないおとなしい蛇です。

  


  ヒモワタカイガラムシ
  黒川清流公園で不思議なものを見つけました。エノキの枝に直径2cm程の白い輪っかがたくさん付いています。
 調べたところ「ヒモワタカイガラムシ」というカイガラムシでした。
 写真の薄茶色の楕円形のものが虫の本体(メス)、白い輪っかのように見えるものは虫の分泌物でできた卵嚢
 (中に卵がある)です。黒川清流公園の水路沿いにあるので探してみてください。