○ 10月の黒川清流公園

  アワコガネギク(キク科)
  東京都レッドリストで絶滅危惧U類に指定されています。日野市での自生地も極めて限られている
 ことから、本種を保護するためカワセミハウス裏の土手で種から育てました。晩秋に黄色い小さな花
 を咲かせます。

  


  キチジョウソウ(吉祥草)キジカクシ科
  この花が咲くと吉事があるという言われからこの名があります。しかし、花は毎年咲くので、葉の
 陰に隠れて見つけにかっただけかもしれません。11月頃に、葉の陰に隠れるようにして薄紫色の穂状
 の花を咲かせます。地下茎が発達して広がるので群生していることが多く、黒川清流公園(東豊田緑
 地保全地域)でも数か所群生地があります。

  

 ※花には面白い特徴があります。下の方に両性花(めしべとおしべが両方ある花)、上の方に雄花
 (おしべだけの花)を付けます。下の方の両性花を落としていくと上の方でも雄花ではなく両性花
 が咲くというおもしろい実験結果*があります。
  *参考サイト http://www.juno.dti.ne.jp/~skknari/kitijou-sou.htm

  



  イヌホオズキ(ナス科)
  全国の畑や道端に生える雑草です。白い小さな花はナスやトマト、ピーマンなどナス科野菜の花に
 似ているので一目でナス科と分かります。実は小さくて丸く、青いうちは小さな青いトマトのようで
 すが、熟すと黒くなります。

  

  


  クロコノマチョウ(ジャノメチョウ科)
  森林性のチョウで、薄暗い林を好みます。黒川清流公園ではあまり見かけることがなかったのです
 が、他のチョウがあまり飛ばなくなった晩秋になって飛んでいるのを見かけました。気温が低くても
 活発に活動する特徴があるようです。幼虫の食草はススキやジュズダマなどのイネ科、成虫は夏と秋
 の2回発生します。

  


  マガモ
  毎年冬になると黒川清流公園の池にやってきます。今年の初認はこの雄で、10月24日に大池に飛来
 しました。昨年は5ペア(10羽)が黒川清流公園で冬を越しましたが、今年は何羽やってくるでしょう
 か。
  


  コジュケイ
  大池とひょうたん池の間あたりの園路に7羽の群れが出てきました(写真に写っているのは6羽です
 が、1羽藪の中に隠れています)。親子のようです。10月17日にカワセミハウス裏の土手に現れた親
 子は8羽いたので、同じ群れだとすると1羽減っています。

  

  


  ジョロウグモ
  夏から秋にかけて大きな円網を張る最も目立つクモです。家の周りから山の中まで広く生息してい
 て、黒川清流公園でもあちこちに網を張っているのを見ることができます(網にいるクモは写真を撮
 ろうと思っていてもなかなかピントが合わず、写真は地面におりているところ)。ジョロウグモはオ
 スとメスで大きさがまったく違い、体長がメスは15〜30mmなのに対してオスは6〜13mmとメスの半分以
 下です。写真は大きなメスでお腹がパンパンに膨らんでいるのでもうすぐ産卵するのでしょう。ジョ
 ロウグモは10〜11月頃に産卵して卵で冬を越します。

  


  キセルアザミ
  今年は沢山の株が花を咲かせました。9月初旬から開花が始まりましたが、まだ咲いています。今
 月いっぱいぐらいまでは花が見られそうです。

  


  タイアザミ
  9月初旬に開花し、今が見頃です。大きいものでは人の背丈ぐらいに高くなっています。

  


  ダイコンソウ
  花の季節は終ったはずですが咲き残りを1輪見つけました。

  


  ミゾソバ タデ科
  葉の形が牛の額に見えることから「ウシノヒタイ」という別名があります。水辺に生育する野草で、
 日野市では用水路沿いなどで良く見られます。晩夏から秋にかけて白からピンク色の金平糖のような
 花を付けます。土方歳三の生家で作られていた石田散薬の原料になります。

  


  ミゾホオズキ
  本来の花期は6〜9月頃ですが、黒川清流公園では湧水の安定した水温のためかとても長い期間咲
 いています。今年も3月25日に開花を確認し、まだ咲いています。

  


  タイワンホトトギス
  園芸種です。ヤマホトトギスよりも花の色が濃く少し大きく見えます。

  


  コムラサキ
  ムラサキシキブよりも実をたわわに付けるので園芸用として広く流通しています。黒川清流公園の
 水路沿いに生えていますがおそらく園芸品種でしょう。

  


  ヤマハッカ属の1種
  毎年10月頃になるとわきみず池のほとりできれいな紫色の花を咲かせますが、野草の図鑑を調べて
 も載っていません。園芸品種でしょうか?

  


  コジュケイ
  カワセミハウス裏の土手にコジュケイの親子が姿を見せました。親が2羽、ヒナが6羽います。6
 月に繁殖した家族でしょうか。

  


  ウズラ
  わきみず池のあたりにウズラがいました。野生のウズラは広い草地に生息していて日野市では30
 年以上記録がありません。このウズラは警戒心があまりなく嘴が伸びていることからも飼われていた
 ものが逃げ出したか捨てられたものと思われます。

  

  

  


  ヤブマメ(薮豆)マメ科ヤブマメ属
  林縁部や植込みなどで良く見られるつる性のマメの仲間です。晩夏から秋に薄紫色の花を咲かせま
 す。花が終わるとえんどう豆を小さくしたような実を付けます。

  


  タイアザミ

  

     アキノノゲシ キク科
  全国の荒れ地や草地で見られ、カワセミハウス裏の土手にもたくさん生えています。春に咲くノゲ
 シに似ていて秋に花が咲くことからこの名があります。

  


  ハナタデ

  

  ヤマガラ
  秋になり、エゴの実を食べる姿をよく見るようになりました。エゴノキの実は果肉には毒があるた
 め、ヤマガラは実を足に挟んでつつき果肉をむいて中の種を食べます。たくさんある今のうちに冬に
 備えて木の隙間などに蓄えるため、せっせとエゴの実をとってきては足に挟んでつついています。

  

  

     ガンクビソウ(雁首草)キク科ヤブタバコ属
  山野の半日陰地に生えます。下向きにつく花がキセルの雁首のように見えるのでこの名があります。
 花といってもきれいな花びらはなく、咲いていてもつぼみのように見える地味な花です。

  

  キイロスズメバチ
  スズメバチの中では小さい部類で、腹の斑紋部分の黄色い部分が多いスズメバチ。巣は樹上や人家
 の軒先に作ることが多いので、攻撃性が強くなる秋には注意が必要です。

  

  ハラビロカマキリ
  他のカマキリと比べてちょっと太めの(腹の幅が広い)カマキリです。成虫の翅(背中)に白い紋
 があるのも特徴です。樹上性の傾向が強く、草地よりも林縁部の低木やつるの上、木の梢や葉上にい
 ることが多いです。