日野市には、市民・行政の努力で雑木林があちこちに残されています。
しかし、これらの雑木林はあまり利用されず、人の手が加わらなくなったために、
暗い林になっているところが多くあります。

管理された雑木林は、私たちにとって活動、楽しみ、癒しの場であると同時に、
多様な生き物の生息の場でもあります。

そこで雑木林の成り立ちについての知識や手入れの方法、道具の使い方など、
雑木林の保全活動に必要な基礎技術や知識を身に付けた市民を養成し
雑木林の保全活動に取り組んで頂くために、日野市では2005年度以来
毎年市民と行政が連携して「雑木林ボランティア講座」を開催しています。


○日野市「雑木林ボランティア講座」の概要

・開催日: 5月から翌年3月の第2または第3土曜日(年間11回開催)
      現在第12期(2016年度)講座を開講中です。
・定 員: 30名
・参加料: 1000円(資料代など)
・場 所: 【実習】主に南平丘陵公園、東豊田緑地保全地域ほか
      【講義】東豊田の日野市立カワセミハウスなど
・講 師: 大学教授、植物専門家、飯島利三(水と緑の日野・市民ネットワーク代表)
      橋本幸久(南丘雑木林を愛する会代表)、日野市緑と清流課職員 ほか
・実施者: 水と緑の日野・市民ネットワーク、南丘雑木林を愛する会、
      日野市緑と清流課、日野市立カワセミハウス



○平成29年度(第13期)講座のスケジュール

  
 開催日程と講座の内容は次の通りです。
 第13期からは8月も講座を開くことになりました。
 各講座の開催時間は開始9時30分、終了15時(5月と3月は12時30分)です。


月 日講 座内容と講師
1 5月20日(土)開校式
講義
開校式
日野市の自然環境(日野の自然を守る会、市職員)、オリエンテーション
場所:カワセミハウス
2 6月10日(土)視察緑地めぐり(市内の緑地及び緑地管理ボランティア活動の視察)
場所:市役所玄関前集合(三菱UFJ銀行側)
3 7月15日(土)実習道具の正しい使い方(鎌、鋸、剪定バサミ、刈払機など)
場所:南平丘陵公園
4 8月19日(土)講義雑木林の保全と管理・活用方法、安全管理・安全対策
場所:後南平丘陵公園
5 9月 9日(土)実習刈払機のしくみ、操作方法と刈払いの実習
場所:南平丘陵公園
610月21日(土)講義
観察
里山づくり(明治大学農学部教授 倉本宣氏)
雑木林の植物観察
場所:カワセミハウス
711月19日(土)視察
実習
市外の緑地ボランティア視察と作業実習(八王子滝山里山保全地域)
場所:市役所北側玄関前集合(三菱UFJ銀行側)
8 12月16日(土)講義
観察
落ち葉かき、腐葉土作り、刈払機の操作実習
場所:南平丘陵公園
9 1月20日(土)講義
実習
チェンソーのしくみ、操作方法、丸太切りの実習、受け口・追い口の実習
場所:南平丘陵公園
10 2月10日(土)実習萌芽更新作業(チェンソーで雑木の伐採及び粗朶柵工
場所:南平丘陵公園
11 3月10日(土)実習
修了式
シイタケ菌の駒打ち
修了式、団体活動の紹介
場所:南平丘陵公園




○講座の実習風景

作業用の階段作り
 
チェーンソーの操作実習
  
明大黒川農場の見学
 
刈払機の操作実習
 


○「雑木林ボランティア講座」10周年記念シンポジウムの開催

雑木林ボランティア講座は2014年度に開設から10年が経ったことから、日野市ではこれを記念し、
2014年10月31日に日野市生活・保健センターにおいてシンポジウムを開催いたしました。
シンポジウムは次のような内容で行われ、当日は100名にも及ぶ熱心な出席者があり盛大な記念事業と
することができました。

1.基調講演: 「雑木林と昆虫」 講師:矢島稔氏

2. 大坪冬彦日野市長から関係者への感謝状贈呈
    日野市内で活動する6つのボランティア団体(南丘雑木林を愛する会、倉沢里山を愛する会、
    東豊田緑湧会、東光寺緑地ボランティアの会、真堂が谷戸蛍の会、団塊世代広場)と講座の
    講師(飯島利三氏、橋本幸久氏)に対し、これまでの功績と今後への期待を込めた感謝状が贈呈されました。
    受賞者を代表して橋本氏から、今後の活動に向けた力強い謝辞がありました。



3. 話題提供: 「新しいレクリエーションとしての雑木林」 講師:倉本宣氏(明治大学農学部教授)

4. パネルディスカッション: コーディネーター倉本宣氏
    6つのボランティア団体からの活動報告に加え、参加者と講師及び環境共生部長との間で雑木
    林の今後の展望などが話し合われました。

雑木林のボランティア活動を『自分たちで自然を創る喜び』(倉本氏談)や『目的意識を持って楽しく汗をかく喜び』
と位置付け、明るく健全な雑木林を次世代に引き継ぐ決意を新たにする機会ともなったシンポジウムでした。